ボクシングの無茶な減量は瞬発力・持久力の低下を招くため、注意が必要

減量を如何に乗り越えるかがポイント

体重による細かい階級制度が設定されているボクシングにおいて、自身の体重管理は非常に重要です。プロボクサーは前日(原則として24時間前)、アマチュアボクサーでは試合当日に行われる計量をクリアしないと、リングに上がることもできません。そのためボクシング=減量というイメージが定着しています。

なかには飲まず食わずの状態で一気に10キロ近く体重を落とす人もいますが、そのような帳尻合わせで計量をクリアしても、試合で本来の瞬発力やスタミナを発揮することはできません。

無茶な減量は、集中力が落ち、骨や筋肉などの体組織が弱くなりケガのリスクが高くなる、血流が悪化するため心臓に負担がかかる、瞬発力・持久力の低下を招く、計量後のリバウンドが大きい、体の免疫力が落ちて病気になりやすくなる、などメリットはひとつもありません。

減量幅は、普段の体重の5%、多くても10%以内にとどめるのが一般的です。試合1ヶ月前を目処に、食事の全体量を徐々に減らしていきます。栄養と食事に関する常識をベースに、試行錯誤を繰り返しながら、体力を落とさずに体重を落とす術を身につけることが大切です。

計量後からタンパク質や脂質を摂取しても、スタミナアップにはなりません。脂質を如何に多く体内に確保するかがカギとなります。バナナ、パスタ、おかゆなどの消化のいいものを選び、大食いしないようにしましょう。肉類や揚げ物がパワーになりそうなイメージがありますが、これらは胃にとどまる時間が長いため、この時期には不適です。

水分も一気飲みは厳禁です。一度に大量に飲んでも脱水状態は回復しません。できれば暖かいものを少量ずつ、回数も小分けにして飲むようにしましょう。

 
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